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萩漁港の「萩しーまーと」で『瀬つきあじまつり』が開催。「マリーナ萩」では海外客船も続々と寄港

「萩地方卸売市場」で瀬つきあじの即売会、ひっかけどり

萩港というと萩漁港とその一部で隣接する”マリーナ萩”があります。

見島や大島など萩近海の離島へと渡る連絡船が使う萩商港がより萩市街地に近い場所にありますが、そこから車で7分程度のところにあります。

地元の人は萩漁港やマリーナ萩の地域を潟港(がたこう)と呼んで萩商港とは区別しています。

今回はその潟港の話になります。

萩地方卸売市場は普段は立ち入り禁止ですが、この日だけは自由に入ることができます。

萩漁港には”萩しーまーと”と呼ばれる老舗の道の駅があります。

普通道の駅が漁港内に造られることは行政区分の違いもあり珍しいことなのですが、萩しーまーとはその意味でも先進的だといわれています。

そのしーまーとと隣接する漁協萩地方卸売市場で海の日フェアにちなんで七月七日に「萩の瀬つきあじまつり」が開催されたので行ってきました。

まず萩のブランド魚”瀬つきあじ”について説明しましょう。

その紹介ですが、「萩の浜新聞」に掲載されていた瀬つきあじの自己紹介がわかりやすくおもしろかったのでそのまま掲載します。

自己紹介

氏名 芸名:瀬つきあじ 本名:マアジ

出身地 長崎県五島列島付近

住所 萩沖 瀬つき町 水深100m番地

血液型 とにかく味(アジ)がエエ(A)型

趣味 水泳

好きな食べ物 子エビ、小魚

嫌いな食べ物 サビキ

将来なりたいもの 刺身、フライ

将来なりたいものをみてなぜか目頭が熱くなってしまいました。

それでは萩の瀬つきあじはなぜおいしいのでしょうか。

萩の浜新聞によりますと、五島列島西の沖で生まれ対馬海流に乗って日本海は萩沖に来遊して天燃礁(てんねんしょう)=瀬に住み着いたマアジはプランクトンやシラスなどを食べて成長し、塩にもまれて身がしまりおいしい味となるのです。

旬は5~8月なのでまさに今の時期になります。

自分は行けませんでしたが、朝の8時から通常は夜中の2時頃に行う瀬つきあじの水揚げ作業がみれます。

10時過ぎからはつきあじの即売会が開かれて、多くのお客さんが購入していました。

そして10:30から瀬つきあじの握り寿司500カンが無料でふるまわれました。

直径1mの大皿にあじの握りずし500が盛り付けられた様は壮観で、それを待つ長蛇の列もとても長いものでした。

あれだけ盛られていたアジの大皿もこの通りすっからかん。

11時からは小学生以下のこどもたちによるおさかなひっかけどりが行われました。

結構激しく竿を水面でうごかしたほうがたくさん釣れるようでした。

このほか黒かしわの鳥串や乳しぼりなどのアトラクション?もあり、みなさん楽しいひと時を過ごしていました。

萩漁港のテーマパーク「道の駅・萩しーまーと」は海鮮丼が名物

「萩しーまーと」は道の駅なのですが同時に海の駅でもあります。

最近開業した長門のセンザキッチンの先行モデルにもなりました。

萩港で獲れた新鮮な海産物だけでなく、道の駅なので萩の名産品やお肉なども販売されており、普通のスーパーのように利用できます。

この日とは別の日ですが、しーまーと内のレストラン「浜料理がんがん」の名物の海鮮丼を食べてみました。

しらす、うに、いくら、イカ、タイなどがはいっていて見るからにおいしそうですが、本当においしかったです。

瀬つきあじまつりのこの日は玄関口で販売されていた「いかめし」をいただくことにしました。

イカの弾力ある触感にうまみが染み込んだごはんがおいしかったです。

さて瀬つきあじはこの日萩漁港にこないと食べれないのとお嘆き?の人にも朗報です。

7月13日(土)から21日(日)にかけて萩市内の15店舗で瀬つきあじを使った料理が提供されるキャンペーンが始まります。

しーまーと内の飲食店では、来萩レストランでは瀬つきあじづくし定食が、維新亭では瀬つきあじタタキ丼が、がんがんでは瀬つきあじの塩焼きスペシャル定食が提供されます。

そのほかの店舗についてはこちらの萩市観光協会のサイトで詳細を確認してほしいと思います。

ヨットが停泊する「マリーナ萩」に海外クルーズ船も続々入港

普段は小型のヨットが停泊するマリーナ萩は萩漁港の一部で、しーまーとから車で1~2分のところにあります。

私有の小型ヨットが漁船と並んで停泊していてリゾート感があります。

このマリーナ萩ですが、最近は萩市が大型クルーズ船の誘致に努めており、続々と客船の入港が続いています。

そこで自分が見に行った3つの客船について紹介したいと思います。

その3つの客船とは、カレドニアン・スカイ、シルバー・エクスプローラー、そしてル・ソレアルです。

このほかにっぽん丸の沖合停泊が予定されていますが、時期が10月なので今回は掲載していません。

まずカレドニアン・スカイですが、英国船で総トン数は4200トン、全長は90m、定員数は114名となっています。

カレドニアン・スカイは結構頻繁に日本に来ているので、萩港でも何度かお目にかかる機会があるクルーズ船です。

日本では金沢、境港、萩港、長崎、屋久島、宇和島、広島、宇野、高松、神戸とかなりの立ち寄り頻度です。

船の前の部分が丸みを帯びて湾曲しているところが大きな特徴でしょうか。

次はシルバー・エクスプローラーです。

シルバー・エクスプローラーは今年の5月16日が初寄港です。

英国船で総トン数は6,072トン、全長は108m、定員数は144名となっています。

なのでカレドニアン・スカイより一回り大きいですね。

船の側面に書かれている”SILVERSEA EXPEDTITIONS”はこの船を運営する会社の名前だと思います。

シルバー・エクスプローラーは探検船という位置づけで、北極海などにも出かけていく本格的な船です。

乗客は港に降りると歓迎式典に参加した後、観光バスで市内のほうに向かい、半日程度過ごした後戻ってきます。

そして最後にル・ソレアルです。

ルソレアルは名前からもわかるようにフランス船で、2013年就航の新しい船です。

総トン数は10,700トン、全長142m、定員数264名と3つの船の中では最大のものとなっています。

外形も独特で、なんでしょうか白鳥みたいな恰好をしています。

総トン数も1万トンを超えていて、萩港には横付けできないために沖合停泊となっています。

沖合停泊の場合は、停泊している場所から小舟をだしてお客さんは港にやってきます。

撮影側とすると望遠で撮るしかないので難しいのですが、その分やりがいはあります。

沖合停泊から船を出す場合は、やはり天候が悪いと波も高くなるのでなかなか難しいことになります。

赤い小船で湾岸まで乗客を乗せてきます

ちなみに10月に来航予定のにっぽん丸ですが、総トン数22,472トン、全長166m、定員数524名となっていて圧倒的ですね。

にっぽん丸については来航したときにその模様をお伝えしたいと思います。

萩港に来る客船は必ずしも神戸港のように巨大なスーパー客船のようなものではありません。

港の許容能力に応じたミドルクラス以上の質のいい客船が停泊します。

主要港だとどうしても人がたくさんいて混雑してしまいがちですが、萩港はまだ知られていないのか見学者の数は数えるほどなので、客船好きでゆっくりとその姿を堪能したいという方にはとてもお勧めしたいエリアです。

クルーズ船の停泊スケジュールはこちらの萩市観光協会公式サイトで情報公開されていますので、チェックしてくださいね。

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